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3Dパースの裏側少しだけお話しします


 

製作の裏側

皆さん、こんにちは。


東京でデザインディレクションや内装設計そしてパース作成まで制作していますアーキテクチュラルソリューションズと申します。


今回は、3Dパースの裏側について、日々の工夫や考え方を少しだけご紹介します。


3Dパースの制作と聞くと、『デザインに合わせて形を作るだけ』と思われるかもしれません。でも、実際の制作の裏側に、お客様の目的に合わせた工夫や、単なるビジュアル以上のお話があったりします。どんなやり取りがあり、どんな点に気をつけているのか――少しだけお話しします。


そんな裏話的な裏側をご紹介することで少しでもどのように進めようかといった空間検討やプレゼンテーションで悩まれている方のご参考になれば嬉しいです。



 

どんなお話を頂くのか


では早速、どんなご相談を頂くのかをご紹介します。

ありがたいことに、ご依頼内容は非常に多岐にわたります。


よくいただくのは、3Dイメージやアニメーションの制作、またはご要望やご予算を伺いながら進める3Dプレゼンテーションのサポートです。


具体的には、忙しくてご自身で3Dを作成できない1級建築士事務所の方や、大手企業のお客様から、魅力的なプレゼンテーションのためにご依頼をいただくことが多いです。さらに、工務店の方からは、設計がすでに完了している状態で、途中の計画段階の3Dプレゼンテーションやデザインコンセプトの相談もいただいております。


多様なご相談をいただけるのは、私がこれまで様々な経験をしてきたからこそだと感じています。簡単に自己紹介をさせていただくと、住宅設計の経験をはじめ、海外でのコンピューテーショナルデザインや大手企業での3Dビジュアライズ、現在は内装外装設計からプレゼンテーションのコンサルティングまで幅広く携わっています。この多様な経験が、お客様のニーズに応える形で活かせることは、非常に幸せに感じています。


さて、制作の裏側に話を戻しますと、もちろん、図面や仕様書、イメージなどをいただき、その通りに制作することもあります。しかし、未確定の部分や3D表現に迷いがある場合も多く、その場合はお話を伺いながら、納期や予算に合わせてアニメーションやVRなどの表現方法を提案させていただいています。例えば、図面がまだ固まっていない段階で、天井の形状について魅せ方を含めご相談いただいたこともありました。自分で設計していると、どうしても全体像が見えづらくなることがあり、他の意見を聞きたくなることもありますよね。




どのような内容やご相談であっても一つ一貫して大事にしていることがあります。


それは、ご依頼頂いた方の欲しいモノを超えてお役に立つモノを作るということです。



 

ご依頼頂く3Dパースの目的とは?


3Dパースと一言で言っても、その種類や用途はさまざまです。設計のアイデアを視覚化するためのパースもありますが、その真の目的にはさらに多くの要素が関わってきます。


例えば、これから建設する建物の空間を視覚的に把握したり、空間に使う材料や色味の調和を確認したり、デザインコンセプトが空間にどのように反映されているかをチェックするために3Dパースが使われます。これだけでも、3Dパースにはさまざまな目的があることがわかります。


とはいえ、「それはわかっているけど、どういう表現が必要なのか?」という疑問が浮かぶかもしれません。


実は、3Dパースの表現も、その目的に合わせて調整することが非常に重要です。そうすることで、ご依頼いただいた方によりお役立ちできるパースを提供できると考えています。可能な限り合わせていく方がご依頼頂いた方のお役に立てるかと思っておりますので、



リノベーションの内装デザイン

例えば、お打合せに使う空間を表現する場合、空間が誤認されにくいように各エッジをしっかりと表現します。このようにすると、空間の構造が明確に理解でき、打ち合わせがスムーズに進むでしょう。



マンションの広告パース

一方、広告用のパースでまだアイデアが抽象的な段階では、Photoshopを使ってレタッチを行い、光を強調したり暗くしたりして、魅力的な部分を引き立てる表現を取り入れます。こうすることで、ご要望に合わせたビジュアルを作り上げることができます。


広告用外観パース

また、マテリアル検討を中心にしたパースでは、マテリアルの色味や質感がよりリアルに見えるように、光の色味や調整を行います。これによって、質感が伝わりやすく、素材の選定がしやすくなります。


このように、3Dパースの表現方法はその目的に合わせて柔軟に調整し、ご提案させていただいています。



3Dパースでもヒアリングは大事


もちろん、ご依頼いただいた際にすべての詳細をお伺いすることは少ないのですが、


勿論、ご依頼頂くときにそこまでご相談頂くことはほとんどありませんので、ヒアリングをさせていただく際に、まずはご使用用途をお聞きし、その上で「このような表現にすると、こんな魅せ方が可能です。今回のご提案にぴったり合うかと思いますが、いかがでしょうか?」といった形でご提案させていただいています。



確かに、早急に図面から3Dパースを作成し、できるだけ安価に提供することも重要かもしれません。しかし、なぜわざわざ3Dパースをご依頼いただいたのか、その意味をしっかり考え、ヒアリングを通じてお客様が本当に求めているものを理解することで、より的確なご提案ができると考えています。



例えば、図面や設計がほぼ完了していて、イメージ化だけが求められる場合でも、その用途に合わせた表現が大切です。空間の打ち合わせ用、広告用、申請用など、用途が異なれば、表現方法も変わります。例えば、照明表現を強調するのか、打ち合わせしやすいようにシンプルに分かりやすくするのか、それとも競合に勝つために美しいビジュアルを作り上げるのか…。これらは建築と同じように、用途に応じて最適な表現を選ぶことが重要です。



ご自身で3Dをお作りになられるデザイナーの方や建築士の方で調整されていらっしゃる方ももちろんいらっしゃいますが、用途に応じて依頼先・外注先を変えて発注されていらっしゃる方もいるかと思います。それだけ、表現が重要だということかと思います。




だからこそ、私は「今回ご相談いただいている内容は、どのような用途で使用される予定ですか?」とお尋ねするようにしています。ありがたいことに、私のお客様は「こういう風に使いたい」「この辺りが少しわかりづらいので」




故に、「今回ご相談頂いているコチラはどのようなお使いの仕方をされますか?」とご質問をさせて頂いております。ありがたいことに私のお客様は皆様、「これこれこういう風に使おうと思っています。この辺りがちょっとわかりづらいので。」だったり「最終プレゼンで競合に勝つために美しく目を惹くような表現をしたい。」といった具体的なご要望をお話しいただき、それに即した表現方法をご提案を検討、表現しながら日々勉強させて頂いております


 

ここまでお話ししてきた3Dパース制作は、あくまで図面を視覚化するためのものですが、それだけでは終わりません。平面図しかない状態からオフィスのコンセプトを作り上げたり、内装外装そまでご相談や制作のご依頼を頂いたりもします。用途に合わせた3D表現により、伝わる魅力的になるようプレゼンテーションをサポートしています。



ただ制作だけにならないように気をつけているコト



具体的な依頼内容としては、例えば「計画としてさらにブラッシュアップしてほしい」「設計が進んでいるプロジェクトで、手が回らず外観デザインをお願いしたい」といった内容や、「既存計画をお客様に魅力的に見せるような3Dのプレゼンテーションまで一緒に考えてほしい。」といったやりがいのあるお話を頂きます。



そのような場合、どのような状況なのか、法規チェックや建築士や施工の方との全体スケジュールはどんなふうになっているのかを確認させて頂くことにより、プロジェクトに関わる方の二度手間やコミュニケーション不足にならないよう気を付けさせて頂いております。



せっかくご相談やご依頼頂いたのに、それが誰かの手間が増えたりするのは合理的・効率的を促進するためにお声がけ頂いているのに本末転倒になりかねない為、イメージとしては私が皆様の間に邪魔にならないポジションで入らせて頂いて潤滑油になるような動き方ができるように準備させて頂いております。特にデザインディレクションや設計をご依頼頂く場合、絵にかいた餅にならないよう問題点やその他検討内容を整理させて頂きながら他の方々と協力しながら進めさせて頂きます。



また、3Dだけで検討を進めるとコストが上がりやすくなるため、最初に図面等での検討を進め、全体の方向性をつかみながら徐々に3Dを使って確認・デザイン調整を行う方が、予算に合わせやすい場合もあります。そんなプロジェクトのリードやマネージメントもできそうな場合はさせて頂くこともあります。



必ず解決したい問題や悩みがある



ご相談を頂いているクライアントの方々には、必ず解決したい問題や悩みがあると感じています。それが明確なものでも、少し曖昧なものでも、どの部分を改善できるのか、または間接的にどのようにお手伝いできるのかを、最初にしっかり確認することを大切にしています。

ご依頼を受けるにあたって、対価に見合う成果を提供できるかどうか、そしてクライアントの次の仕事に繋がるようなお役立ちができるのかを考慮し、必要なサポートを心掛けさせて頂いております。




さいごに


もし、私の知識や経験で解決できる範囲を超えている場合、無理にお仕事を受けることはありません。その際には、私の知見に基づいて、他の適切な方をご紹介することもあります。3D制作が本当に必要なのか、またはイメージを整理することで解決できるのか、といった点についてもご提案させて頂くことがあります。

お仕事に繋がらないこともありますが、そのような時でも、クライアントの方々にとって最良の選択を一緒に考えることが大切だと思っています。可能な限りご相談頂いた方のお役に立てればいつか私の腕を振るう時が来ると思っております。そのようにされている施工業者の方やデザイナーの方等に私も追いつけ追い越せるよう日々精進していきたいと思います。










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