【Design Case Study】シェアオフィスデザインの概念を変える。R壁と木目が紡ぐ「未来の学び舎」
- 5月14日
- 読了時間: 4分
更新日:5月27日
シェアオフィスを選ぶとき、何を基準にしていますか。
シェアオフィスを選ぶとき、立地と費用ともう一つ大事なことがあると思っています。
シェアオフィスの設計を考える際、そんなポイントからスタートすることがあります。
効率を重視するあまり、画一的なブースが並ぶだけの空間。
そこに「創造性」や「愛着」は宿るのでしょうか。
きっとこの2つを満たすためのデザインがもたらす「居心地」ではないでしょうか。
どのように何を設計するか?
シェアオフィスという用途は比較的自由度が高いためオフィスの色を強くだそうとしたり
その逆にカジュアルさを出すためにカフェ色が強くなったりします。
しかしながらシェアオフィスデザインとはもっと自由でよいのではないかと感じています。
今回はあえて特定のクライアントワークではなく、「理想のシェアオフィスとは何か」を突き詰めたコンセプトデザインについて、その意図を紐解きます。

シェアオフィスデザインの概念
1. 曲線(R)と木質が作る「近未来の温かみ」
このデザインの最大の特徴は、空間のあちこちに配置された「R(曲線)を描くブース壁」です。
通常、ブースといえば直線のパーティションが一般的ですが、あえて有機的なカーブを多用しました。
これに、手馴染みの良い木調のダイノックシートを施工。
未来的なフォルムでありながら、どこか懐かしく、親しみを感じさせる「海外の最先端オフィス」のような佇まいを目指しています。
この「曲線×木目」の組み合わせが目指したのは、単なる作業場ではなく、「大人のためのスクール(学び舎)」のような空気感です。
2. 利便性とステータスを両立するレイアウト
空間構成は、ユーザーの利用シーンに合わせて明確にセパレートしています。

センターエリア: 開放的なカフェテーブルを配置。人々の動きが感じられ、緩やかなコミュニケーションが生まれる心臓部です。
窓際エリア: 集中力を高める固定席を配置。自然光を感じながらワークに没頭できる特等席です。
プレミアムエリア: 中央の賑わいとは対照的に、ガラス越しに広がる完全個室のオフィスを逆側に配置しました。
特にガラス張りのオフィスは、視覚的な広がりを保ちつつ、高い賃料設定に見合う「高級感」と「プライバシー」を両立。
利便性だけでなく、ここを拠点とすること自体がステータスになるようなデザインを施しています。
プロジェクトでも、ASDOは単なる3D制作ではなく空間ブランディング・デザイン方向性整理・プレゼン戦略構築まで含めて伴走します。
このような「空間整理」から並走するASDOの仕事と進め方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
3.なぜ、このデザインなのか
シェアオフィスは、ただ椅子と机を貸し出す場所ではありません。
でも同時に、「おしゃれな場所」を提供するだけでも不十分です。

カフェ風もタイル張りも、悪くない。ただそれは「シェアオフィスらしさ」を演出しているだけで、そこを選ぶ固有の理由にはなりません。
R壁は圧迫感を消すために選んだ。木調は冷たさを消すために選んだ。3層のゾーニングは、来る人の目的に応えるために作った。
すべてに「なぜ」がある。
その「なぜ」の積み重ねが、空間を選ばれる理由に変えます。
デザインとは、センスではなく論拠だと思っています。
平面図だけでは把握しきれない部分を補うために、3Dで空間を整理しながら検討を進めることがあります。ASDOではSpatial Design Support(SDS)として、日常的にそうした空間整理・視覚化のブログはこちらです。
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