top of page


契約前のデザイン提案で大切にしていること
契約前のデザイン提案で大切にしていること 最近お引き受けする機会が多いのが、プロジェクトの最も初期段階、いわゆる「契約前」や「基本設計」のフェーズでのSpecial Design Supportです。 多くの場合、クライアントの方の手元には「やりたいことの断片」や「大まかなプラン」がすでに存在しています。しかし、それがまだ形になっていなかったり、関係者の間で意見が分かれていたりして、その先へ進めずに足踏みしているケースが少なくありません。 そんな初期段階の提案で、私がいつも大切にしているのは、空間を美しく見せること以上に「なぜその方向性なのか」の理由を一つずつ紐解き、なぜ新しいデザインが必要なのか、どのようにデザインすることが大事なのか、新しい空間にすることで何を達成したいのかといった整理した情報を関係者全員で共有するプロセスです。 ASDOでは、単に空間を“綺麗に見せる”のではなく、 「誰に」「どんな心理変化を与え」「どう意思決定していただくか」 まで含めて、設計初期から空間整理を行っています。 図面化前のヒアリングやコンセプト整理、3Dを用い


「設計相談って何を話すの?」|図面がなくても相談して大丈夫です
設計相談って何を話すの? 「設計相談って何を話すの?」そんな疑問を持ったことはありませんか? 「まだ具体的な図面がないけれど、相談してもいいのだろうか」 「イメージが全然固まっていない段階で連絡したら迷惑じゃないか」 「どこまで条件を決めてから依頼すべきか分からない」 設計事務所へのご相談を検討される際、このような不安を感じる方は少なくありません。 いきなり費用が発生するのではないか、そもそも何を伝えればいいのか分からない、と迷っているうちにプロジェクトの貴重な時間が過ぎてしまうケースもよくあります。 結論から申し上げます。 今の構想段階のままで、まったく問題ありません。何も準備しなくて大丈夫です。 図面がなくても、スケッチすらない「言葉だけの状態」でも、私たちの建築設計事務所には安心してお気軽にご相談いただけます。 なぜ、何も決まっていない段階で相談していいのか? 理由はシンプルです。 空間のデザインや方向性は、最初から固まっているものではないからです。 多くのプロジェクトにおいて、 最も重要でかつ最も手戻りのリスクが大きいのは最初の「方向性


オフィスデザインで企業ブランディングを高める。働く空間が企業イメージを作る理由
見えない部分に宿る「デザインの誠実さ」が、プロジェクトを広げていく。 オフィスデザインで企業ブランディングを高めるお話になります。 先日、ある建築デザイン事務所様よりオフィスエントランスのデザインをご依頼いただきました。 最初は「エントランスの意匠だけ」という入り口でしたが、 クライアントのデザイナー様とオンライン打合せを重ねながら デザインをブラッシュアップし最終的にはオフィス全体のデザイン提案から、 クロージング用のプレゼンテーション一式(3Dパース・ウォークスルーアニメーション) までをお任せいただくことになりました。 なぜ小さなエントランスのデザインが、プロジェクト全体の信頼へと繋がったのか。 今回は、ASDOが大切にしている「見えない部分へのこだわり」と「ストーリーのある空間構成」についてお話しします。 「そこまで作っているんですね」——3Dに込めた検討の軌跡 私は3Dモデルを制作する際、たとえパースに映らない場所であっても周辺環境や光の影響を考慮して作り込みます。 見えない場所からの反射光、回り込む影の柔らかさ——...


【Design Case Study】シェアオフィスデザインの概念を変える。R壁と木目が紡ぐ「未来の学び舎」
シェアオフィスを選ぶとき、何を基準にしていますか。 シェアオフィスを選ぶとき、立地と費用ともう一つ大事なことがあると思っています。 シェアオフィスの設計を考える際、そんなポイントからスタートすることがあります。 効率を重視するあまり、画一的なブースが並ぶだけの空間。 そこに「創造性」や「愛着」は宿るのでしょうか。 きっとこの2つを満たすためのデザインがもたらす「居心地」ではないでしょうか。 どのように何を設計するか? シェアオフィスという用途は比較的自由度が高いためオフィスの色を強くだそうとしたり その逆にカジュアルさを出すためにカフェ色が強くなったりします。 しかしながらシェアオフィスデザインとはもっと自由でよいのではないかと感じています。 今回はあえて特定のクライアントワークではなく、「理想のシェアオフィスとは何か」を突き詰めたコンセプトデザインについて、その意図を紐解きます。 シェアオフィスデザインの概念 1. 曲線(R)と木質が作る「近未来の温かみ」 このデザインの最大の特徴は、空間のあちこちに配置された「R(曲線)を描くブース壁」です。


「建築パース1枚6万は高いのか?」安いだけのパースで失注し続けるクライアントの方が、決定的に見落としているもの
建築パース1枚6万は高いのか? 「パース1枚に6万円も出せない。もっと安く、1〜2万でやってくれるところはないか?」 もしあなたがそう思っているなら、この記事は読まない方がいいかもしれません。 しかし、もしあなたが「これだけ良い提案をしているのに、なぜか競合に負ける」 「施主の反応が薄く、打ち合わせが盛り上がらない」と悩んでいるなら、その原因は「パースの安さ」にある可能性があります。 1. 安いパースが、あなたの「設計力」を殺している パースは単なる「完成予想図」ではありません。 安いパース屋に依頼して上がってきた、質感の乏しい、光の当たり方も不自然な画像。 それを見た施主はどう思うでしょうか。 「なんだか安っぽい家になりそうだな……」 「この工務店、センス大丈夫かな?」 「高い買い物なのに、ワクワクしない」 言葉にできない「不安」を施主に植え付けているのは、他ならぬその「安いパース」かもしれません。 デザインの裏付けがない画像は、あなたの設計の価値を伝えるどころか、むしろ下げてしまっているのです。 2. 「ただの絵」と「建築士によるデザイン提


【事例】選ばれるクリニックはデザインも違う。「やり過ぎないガーリー」が集客力を上げた女性クリニック内装設計の裏側
「センスが良いから」ではなく「課題を解決するために」。 今回は、先日お手伝いさせていただいた女性クリニックの内装デザイン提案を例に、私たちがどのような論理でデザインを組み立てていったのか、その舞台裏をご紹介します。 既存の「ロッジ風」が抱えていた課題 リニューアル前のクリニックは、木材をふんだんに使用した、温かみのあるロッジ風のデザインでした。しかし、今回のターゲットは「若い女性層」。 現代の感覚では、茶色が強い木質感は「重厚さ」や「時代」を表現してしまうリスクがありました。 患者の方から選ばれるクリニックはデザインも違うかと思います。 特に女性クリニックという、患者様が少しナーバスになりやすい場所において、ロッジ風の重厚さは、払拭したい「不安感」を助長してしまう可能性があったのです。 「コンセプトは、やり過ぎないガーリーな優しい空間」 このひと言が決まった瞬間に、デザインの9割は決まっていました。 今回の記事では、建築デザイン事務所様からご依頼いただいた女性クリニックの内装リノベーションについて、なぜこのデザインになったのかという判断のプロセス


【事例】社員満足度を上げる食堂デザインとは。400平米工場リノベーションでデザイン力が契約を動かした話
「図面は見た。でも、なぜこの工事をしなければいけないのか、正直よくわからない」 これがプロジェクトのスタート地点でした。 大阪の工場における400平米の、応接室と食堂の内装設計。 ゼネコン様のクライアントである社長様は、すでに他社の施設を視察され、タイル貼りやこげ茶・黒を基調とした重厚なイメージをお持ちでした。 方向性はある。 しかし、「なぜそのデザインでなければならないか」の論拠が、図面だけでは伝わらない。そこで私たちに声がかかりました。 社員満足度を上げる食堂デザインとは? デザイン力が契約を動かした話 1. まず「誰が・どう使うか」を徹底的に読んだ デザインの方向性は、誰に向けて・どのように使われる空間かによって根本から変わります。 私たちがまず行ったのは、現場のリサーチです。 だれがどのように使うのか、何が好まれるのかといったヒアリングや検討を重ねました。 社員満足度を上げる食堂デザインを考えるとき、そこでまず見えてきたのは「1人席が圧倒的に人気」という事実でした。 お昼休みという限られた時間の中で、社員の方々が求めているのは会話ではなく


【事例】「おかえり」が、癒しになる。女性ターゲットの賃貸マンションにおける資産価値を上げるエントランスデザイン
賃貸マンションの入居率や満足度を左右する大きな要素の一つが、建物の「顔」であるエントランスです。 仕事を終えて玄関を開ける瞬間、その空間が「ただいま」ではなく「おかえり」と迎えてくれる場所であるか。 それが今、賃貸マンションの選ばれる理由ではないでしょうか。 先日、あるデザイナー様とゼネコン様より「次期プロジェクトのオーナー提案に向けて、デザインの質を一段引き上げたい」というご相談をいただきました。 背景には、クライアント様のご令室(芸大出身)が描かれた柔らかなデザイン案が非常に好評だったが、それをプロの視点でよりデザイン提案をしてほしいとの経緯でした せっかくなので前回のデザインコードを企業様の「商品力」のある形へ昇華させ、バリエーションを持たせたらどうかというご提案をその場でさせていただきました。 その提案に大変興味を抱いていただきました。 エントランスデザインの質を上げることは、オーナーへの提案採択率を高め竣工後の入居率・入居者満足度にも直結します。 「デザインを武器にした提案」ができるかどうかが、 他社との差別化ポイントになる時代ではない


タイルの割付と目地を視認しながらにシミュレートするGrasshopper定義を公開しました
3DX x デザイン力で業務効率向上したい方へのオススメ記事 カーブ上に透かし積みブロックを配置するGrasshopper定義を公開しました デザインを「分解」して「変数」を見つける:Grasshopper のデザイン検討を使いこなす3つの視点 契約率向上をしたい方へのオススメ記事 【保存版:ゼネコン・工務店・設計者の方向け】お施主様への説明が上手くいく3つの方法:図面で伝わらないを解消する最新テクニック オフィスデザインで企業ブランディングを高める。働く空間が企業イメージを作る理由 パースは綺麗なのに、なぜプロジェクトの決断が進まないのか? 【事例】「おかえり」が、癒しになる。女性ターゲットの賃貸マンションにおける資産価値を上げるエントランスデザイン タイルの割付と目地を視認しながらにシミュレートするGrasshopper定義 タイルの割付と目地を視認しながらにシミュレートするGrasshopper定義 実務のデザイン検討用に、タイルの寸法や目地幅を調整しながら、壁面への割付けと必要枚数を算出できるGrasshopper定義を作成しました。..


デザイン力でサポート!「提案を見てすぐ決めました」3Dデザインディレクションでプレゼンの受注率が上がった事例
このほか建築事務所として様々な活動をさせていただいております。


「施工力はあるのに選ばれない」ゼネコン・工務店が見落としている“提案デザインの差”
3Dを活用したデザイン提案事例ブログです。


デザインを「分解」して「変数」を見つける:Grasshopper のデザイン検討を使いこなす3つの視点
Grasshopperを使い始めると、つい「どう作るか(How)」に目がいきがちです。 しかし、実務で本当に重要なのは「デザインをどう分解し、何を可変(パラメーター)として取り出すか」という分析能力です。 今回は、Grasshopper のデザイン検討による性格の異なる3つのアニメーションを用意しました。 Grasshopper のデザイン検討 1. 「整理」:フローの先にある決定打を見抜く まずは、基本幾何学の回転と複製によって生まれる「花」のような形態です。 教本によくあるステップですが、ここで考えるべきは「手順」ではありません。 実際にデザイン検討をする際、「どの数値を動かせば、空間の密度や表情が劇的に変わるのか」。 それを整理し、デザイン検討の方向性を作る意識が大切です。 GHはただの自動化ではなく、整理し抽出した要素をパラメーター化し、シミュレーションするツールです。 GHで最も大事なのは何をパラメーターとしてデザインのどの部分を検討したいかを詳細を練ることがデザインリサーチの基本だと思います。 2. 「幅」:モデリングではなく、検討
bottom of page
