デザインを「分解」して「変数」を見つける:Grasshopper のデザイン検討を使いこなす3つの視点
- 11 時間前
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Grasshopperを使い始めると、つい「どう作るか(How)」に目がいきがちです。
しかし、実務で本当に重要なのは「デザインをどう分解し、何を可変(パラメーター)として取り出すか」という分析能力です。
今回は、Grasshopper のデザイン検討による性格の異なる3つのアニメーションを用意しました。
Grasshopper のデザイン検討
1. 「整理」:フローの先にある決定打を見抜く
まずは、基本幾何学の回転と複製によって生まれる「花」のような形態です。
教本によくあるステップですが、ここで考えるべきは「手順」ではありません。
実際にデザイン検討をする際、「どの数値を動かせば、空間の密度や表情が劇的に変わるのか」。
それを整理し、デザイン検討の方向性を作る意識が大切です。
GHはただの自動化ではなく、整理し抽出した要素をパラメーター化し、シミュレーションするツールです。
GHで最も大事なのは何をパラメーターとしてデザインのどの部分を検討したいかを詳細を練ることがデザインリサーチの基本だと思います。
2. 「幅」:モデリングではなく、検討範囲を設計する
2つ目は、
重なるRカーブの間に配置されたルーバーが、波打つように回転するロジックです。
これを単なる「波打ち壁のモデリング」ではなく下記ポイント検討用のGHとなります。
各ルーバーの間隔の検討
ルーバーの回転角の確認と全体の見え方
ルーバーのピッチを「変数」として出すことで、設計者は「どれが最も美しいか」を数百通りの選択肢から選べるようになります。
シンプルな要素で複雑さもあまりありませんが、単純化で考えるのを意識しています。
ここでは「幅」と「角度」そのものを検討・設計するのがGHの役割です。
3. 「分解」:既存のデザインを要素へ解体する
3つ目は、2次曲線をベースに、網目の傾きや密度を操るスタディです。
中央が緩く、端部に向かって密度が上がる構成。
例えば銀座の有名建築のファサードを見て、「綺麗だな」で終わるか、「密度を変化させている要素(アトラクターや数式)は何か」と要素を分解して考えられるか。
既存のデザインを分析し、要素を抽出して再構築する癖をつけるとGHは一気に実務の武器になります。
外観検討の強力な助っ人です。
モデリングで検討するには情報が複雑な場合だったので、グラスホッパーを用いて網目の模様をボリュームで検討しています。
GHがなかったときはスケッチやドローイングからモデルを作ってといった流れが多かったかと思いますがグラスホッパーを用いて視覚的直観的にデザイン検討が可能です。
まとめ:GHは「デザインの分解」から始まる
GHはとても便利ですが、まずは「何をデザインのパラメーターとして扱うか」を決めるのがデザイナーの仕事です。
常に完成されたデザインを分析し、要素を取り出す「分解の意識」を持つこと。
今回紹介した3つ動画は、今までに実践でどのように使うか検討したものです。
モデリングだけではデザイン検討の細かい部分まで連続的に検討することが難しため、グラスホッパーを用いて指定した間にルーバーの間隔の検討および回転角度の検討をするGHです。
今後も実務で良く使うGHのブログを書いていこうと思います。
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