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【事例】社員満足度を上げる食堂デザインとは。400平米工場リノベーションでデザイン力が契約を動かした話

  • 5月12日
  • 読了時間: 5分

更新日:5月27日




「図面は見た。でも、なぜこの工事をしなければいけないのか、正直よくわからない」


これがプロジェクトのスタート地点でした。


大阪の工場における400平米の、応接室と食堂の内装設計。


ゼネコン様のクライアントである社長様は、すでに他社の施設を視察され、タイル貼りやこげ茶・黒を基調とした重厚なイメージをお持ちでした。


方向性はある。


しかし、「なぜそのデザインでなければならないか」の論拠が、図面だけでは伝わらない。そこで私たちに声がかかりました。



社員満足度を上げる食堂デザインとは?


デザイン力が契約を動かした話


1. まず「誰が・どう使うか」を徹底的に読んだ


食堂の内装デザインリサーチとコンセプトデザインディレクション_architecturalsolutions


デザインの方向性は、誰に向けて・どのように使われる空間かによって根本から変わります。


私たちがまず行ったのは、現場のリサーチです。


だれがどのように使うのか、何が好まれるのかといったヒアリングや検討を重ねました。



社員満足度を上げる食堂デザインを考えるとき、そこでまず見えてきたのは「1人席が圧倒的に人気」という事実でした。


お昼休みという限られた時間の中で、社員の方々が求めているのは会話ではなく「安らぎ」と「静けさ」であること。


また、社長様が好まれたデザインの傾向からも、落ち着いた男性的なラグジュアリー空間への共鳴が読み取れました。


この2つの「読み」が、今回のデザインの揺るぎない根拠になりました。



2. 「なぜ3つの機能に分けたのか」


リサーチの結果、この食堂には単一の機能では足りないことがわかりました。


  • カフェ空間: 日常的にカジュアルに使えるエリア。

  • マルチ空間: 100席規模のイベントや全社集会にも対応できるエリア。

  • 特別演出エリア: 旅館やホテルのような非日常の演出を持つエリア。


1人席の需要に応えるため中央にカフェテーブルを配置したのも、この機能整理があったからです。


「なんとなく広い食堂」ではなく、「使われ方から逆算した必然のプランニング」を目指しました。



Employee Lounge and Executive Room_interior_design_architectural_solutions

3. 「なぜ2案を提示したのか」


オーナー様のイメージをそのまま形にするだけでは不十分です。


そのイメージが「なぜ正しいのか」を検証し、比較できる状態にして初めて、判断に納得感が生まれます。


  • 案A「Luxury Relax」: 黒と焦茶、メタルパネルを構成した、オーナーの理想を具現化した重厚な空間。

  • 案B「Clean & Soft」: 同じレイアウトで明るいトーンに振り、清潔感を強調した空間。


2案を並べることで、オーナー様自身が「自分はなぜこちらが好きなのか」を言語化できる。

このプロセスが意思決定の質を劇的に上げます。


ASDOでは、このような「図面化する前の方向性整理」から、クライアント様と並走しています。

どのようにヒアリングし、比較案を整理し、3Dを使って意思決定を進めていくのか。

その全体の進め方については、こちらの記事で詳しくまとめています。



4. 「なぜこの素材・照明にしたのか」


  • メリハリのある素材選定: 企業の顔であり来客頻度の高い「応接室」には上質な素材を。日常使いの「食堂」はコストと機能のバランスを。この対比が、トータルの完成度を上げる鍵となります。


  • 自然光を主役にする: この食堂は昼間に豊かな自然光が入る恵まれた空間でした。夜は使わない空間に間接照明を多用せず、あえて照明を抑えてすっきり見せる。この空間固有の特性を活かした判断です。


  • 既存を活かす「纏う」デザイン: 古い腰壁を壊すのではなく、壁をふかしてリブ材で化粧を施す。既存躯体を活かしながら全く異なる空間に変える、コストと意匠を両立させた手法です。





アニメーションが「なぜ」を体験に変えた


最終プレゼンでは、静止画に加えウォークスルーアニメーションを用いました。


「なぜこの動線か」「なぜこの天井高か」——言葉と図面では伝わりにくいこれらの判断が、アニメーションで空間を歩くことで、初めて「体験」として伝わります。


「なぜ工事をするのか、なぜこのデザインでなければならないのか、これではっきりした」

そのお言葉と共に、ご契約をいただきました。



平面図だけでは整理しきれない部分を補うため、ASDOでは日常的に3Dを用いた空間整理や視覚化サポートも行っています。「図面はある。でも、その先の空間デザインがまだ固まらない」という方向けに、Spatial Design Support(SDS)についてこちらで紹介しています。



デザインとは、判断に根拠を与えること


誰に向けて、どう使われる空間か。その問いに答え続けることが、「なぜこのデザインか」という論拠になります。

ASDOでは、建築士による設計と3D visualizationを組み合わせ、完成前から空間の意思決定を支援しています。

「イメージはあるが、形と理由にできない」「オーナーへの提案に説得力を持たせたい」

そのような場面があれば、ぜひご相談ください。









文京区・台東区周辺でオフィス内装・建築設計をご検討の方へ 

設計のご相談から貴社のデザインサポートや、初期段階から3Dを活用した空間の完成形を共有しながら進める「手戻りのない設計支援」等を行っています。

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Architectural Solutions Design Office /二級建築士事務所

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