狭い空間を広く感じさせる「豊かな生活空間」の紐解き方。300組のプランニングで見えた、心地よい距離感の整え方。
- アーキテクチュラルソリューソンズ
- 1 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは。ASDO建築設計事務所です。
これまで300組を超えるご家族と、一つの「住居」というカタチを作り上げるまでの時間を共有してきました。
お引渡しの時、美しく整った空間にお客様の笑顔が重なる瞬間は、何度経験しても代えがたいものです。
ただ、建築士としての私の仕事は、単に「箱」を作ることではありません。
その場所で営まれる「何気ない日常の質を上げること」。
今日は、住まいの中心である「リビング・ダイニング」のプランニングにおいて大切にしている視点をお話しします。
狭い空間を広くするための3つのポイント
1. 暮らしの「歩幅」に合わせた距離感
リビングやダイニングのプランを考える時、最初に着目すべきは面積の広さではなく、「住まう人の動線とリズム」です。
朝、起きてからコーヒーを淹れ、家族がダイニングに集まる。
その時の、視線の抜け方や、身体を動かす時のわずかな余裕。
家族の生活のリズムによって動線が太くなる場所と細くなる場所。
そこにどのような収納や機能が必要か。
これまでの生活の中で「便利だったこと」「実は少し不便に感じていたこと」を丁寧に紐解き、まるで体に馴染む服を仕立てるように、空間の距離感を調整していきます。
この「歩幅」が合うだけで、家の中でのストレスは驚くほど軽減されます。
2. 「憧れ」を「心地よさ」というフィルターに通す
SNSや雑誌で目にする美しい空間。
「こんなリビングにしたい」という憧れは、家づくりにおいてとても大切な原動力です。
ただ、その「絵になる風景」をそのまま持ち込むだけでは、本当の居心地には繋がりません。
既存の生活で良いポイント、気に入ってるポイント。
快適なものから当たり前のことをしっかりと整理すること。
大切なのはその魅力的な光の入り方や美しい空間といった要素をその家族独自のポイントやや、家族の過ごし方にどう調和させるかというバランスです。
「見せる場所」と「寛ぐ場所」を設計で整理することで、憧れの風景は、毎日を支える確かな心地よさへと変わります。
3. 時間の経過を「味方」にする設計
住まいは、完成した瞬間がピークではありません。 5年後、10年後、家族の形が変わっても、その空間が「今の自分たち」を包み込んでくれるかどうか。
私たちは、リビングやダイニングに少しだけの「余白」と「可変性」を持たせるようにしています。
すっきりと空間を見せるための既存収納量や新たな趣味の空間。
過ごし方と使い方を整理することでの生活リズムの確認。
そんなちょっとしたことを丁寧にヒアリングしながら
仕切りすぎず、それでいて用途の変更を受け入れる懐の深さ。
将来的に使い方を変えたいと思った時、柔軟に対応できる構造的・空間的な配慮があるかどうかが、その住居への愛着を一生のものにします。
今の空間には「可能性」が眠っている

今の住まいを見渡した時、 「もう少し、ここがこうなればいいのに」 「この空間、もっと活かせるはずなのに」 そんなふうに感じることがあるかもしれません。
それは、より良い暮らしを求めている、前向きなサインです。 300の住まいと対話してきた経験から言えるのは、どんな空間にも、まだ見ぬ「心地よさの原石」が眠っているということです。
空間を狭く感じるには理由があります。
クライアントの方にあった豊かな生活空間を丁寧に確認していくことで
狭い空間を広くより感じさせ、メリハリのある空間をデザインすることが可能です。
もし、今の住まいやこれから始まる暮らしのカタチに、少しでも「違和感」や「もっと」を感じているのなら。 その想いを、一度紐解いてみませんか。 「空間の専門家」として、あなたの日常をより豊かにするお手伝いができれば幸いです。
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