top of page

住宅設計は空間を作るのではなく、その家族の時間を設計すること

  • 14 時間前
  • 読了時間: 5分

住宅設計は空間を作るのではなく、その家族の時間を設計すること

3つの家族の設計事例


住宅設計は空間を作るのではなく、その家族の時間を設計することだと思っています。


2階リビングで日当たりを確保する、床上げで和室と洋室の目線を合わせる、子供が成長するにつれて蹴上がりの意味が変わる。


——これらは全部「その家族の時間の流れ」を意識して設計させていただきました。


今回は、そのことを改めて感じさせてくれた3つの住宅設計の事例をご紹介します。





1. 兄弟で暮らす家——休日の光を2階に持っていく


ご兄弟でお住まいになるための自宅のご依頼でした。


お二人とも日中はお仕事で不在のため、2階の個室に日当たりがあっても意味がない。


一方で1階のリビングは暗く、せっかくの休日なのにくつろげないというお悩みをお持ちでした。


2nd_floor_living_architectural_solutions

そこでリビングを2階に移し、休日のゆったりとした時間が流れるような空間構成としました。


家具・照明・素材にこだわり、光と温もりが自然に集まる場所をつくりました。


各個室は風通しと最低限の採光を確保しながら、余分なものをそぎ落としてシンプルに。


その分を収納に回し、最終的に2部屋と日当たりの良い2階リビング、そして小さな和室のみという構成にまとめました。


ただし2階リビングには欠点もあります。


階段を上らないとリビングに行けないため、年齢を重ねるごとに負担になる場合があります。


その点を最初にお伝えした上で、それでも2階リビングが良いとご決断いただいたからこそ、躊躇なく思い切った設計ができました。


完成後、「今までとは全く違うリビングで、とても気持ちが良い」というお言葉をいただきました。



2. 社長の引退後の家——借景と床上げが紡ぐ、夫婦の穏やかな時間


クライアントの方は引退と共に趣味の釣りの為に地方移住される、平屋の住宅設計でした。


テーマは「老後をゆっくりと過ごすためのほっこりとした平屋」。



借景の平屋_architecturalsolutions

基本はご夫婦だけの生活ですがお子様やお孫様も来られることを想定し、


誰がどこにいても目が届きやすい空間構成としました。


敷地前の川沿いには美しい桜並木がありました。


これを借景として活かすべく、大きな開口部を設け一枚の絵のような景色をリビングから常に眺められる配置としました。


和室については、当初ゲストルームとして計画されていましたが、洋室の家具を使うと目線がずれてしまうという課題がありました。


そこで床を上げ、造作机のある部分は掘りごたつのように掘り下げて足を入れられるようにしました。


将来的に足をたたむのが難しくなることも見越した判断です。


「建築士のあなたが良いと感じるように、思いっきり設計してください」というお言葉をいただき、洗面室や洗濯干し場へのアクセス動線など、シンプルな平屋の中に丁寧に練り込みました。


これからご夫婦の時間がゆっくりと流れ始めるための、受け皿となる住宅です。



3. 0歳の子を持つ夫婦の家——今と未来を同時に設計する


奥様が自宅でお仕事をされ、ご主人は夜遅く帰宅されるというご夫婦の住宅でした。


お子様はまだ0歳。


必要だったのは、家事や仕事をしながらでも子供をずっと見ていられる空間構成でした。


ダイニング奥に蹴上がりを設け、ご主人はダイニングテーブル、奥様はその奥のオープンキッチン、お子様は蹴上がりのスペースで遊ぶという一列の視線が通る構成を室内に複数つくりました。


Housing_design_for_family_time


小さいうちは蹴上がりで一人遊びをさせないというお約束をいただいた上で、3歳頃からそこで遊んでいただくことを想定した設計です。


また隣にはご主人のご両親がお住まいでしたので、庭とリビングの配置・和室の構成を1階だけで何パターンも検討し、親孝行やお孫さんとの交流がとりやすい動線を確保しました。


将来的にはご主人のお部屋がリビング横の和室になり、各部屋がお子様たちの部屋になっていく。


お子様が増える可能性も含めて、部屋の大きさと構成を設計しています。


住宅は、時間を受ける皿


3つの家族に共通しているのは、「今だけのための設計」ではないということです。


子供が成長する時間、夫婦が老いていく時間、兄弟が休日を過ごす時間


——それぞれの家族の時間の流れを丁寧にヒアリングし、


言葉にならない想いを空間として紡いでいく。


それが住宅設計だと思っています。


住宅設計は空間を作るのではなく、その家族の時間を設計すること。


そのことを、この3つの家族の方々が改めて教えてくれました。


「自分たちの暮らしに合った住まいを、一緒に考えてほしい」そのような方はお気軽にご相談ください。




Architectural Solutions Design Officeでは住宅リノベーションや内装設計からお客様への力強い3DVIZのサポートも行っております。【建築士による】3D建築パース依頼サポートから3DDXへのアプローチとしても貴社の業務効率のための3Dレクチャーもさせて頂いております。

何かございましたらお気軽に貴社の右腕としてご利用ください。







最近ブログを読んでくださる方が増えていて嬉しいです。実務の合間に更新しているので、感想や具体的なお悩みがあれば、お気軽にフォームからどうぞ



AIによるスピード検討と、建築士による正確な視覚化。 この両立で「プレゼンの質」を上げたい方は、まずはこちらのASDO サービス案内ページ をご覧ください。


Architectural Solutions Design Office /二級建築士事務所

bottom of page