空間を検討しながらデザインする、「3D設計協業」の仕事
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空間を検討しながらデザインする、「3D設計協業」の仕事
「Architectural Solutionsさんは、見せ方がうまいから。お客様から問い合わせがあったときに、連絡しようと思っていたんですよ。」
そう言っていただき、今回ご依頼いただいたのが、大学のエントランス、応接室、会議室の内装リノベーションのデザインです。
ご依頼いただいたのは、建築設計事務所の所長の方からでした。
今回の仕事は、完成した設計図をもとに3Dパースを制作するというものではありません。
「3D設計協業」のお仕事のご依頼でした。
コンセプト資料や単線による図面をもとに、必要な機能や条件を整理しながら空間のデザインそのものを考えていきます。
ご依頼頂く流れや図面化前のヒアリングやコンセプト整理、3Dを用いた方向性検討をどのように進めているのかは、こちらの記事でも詳しくまとめています。
コンセプトと要件を整理して、デザインに落とし込む
建築や内装のプロジェクトでは、最初からすべてが決まっているとは限りません。
必要な部屋や用途・面積などの条件があっても、それをどのような空間にするのかは検討しながら決めていくことがあります。

今回は、いただいたコンセプトや単線の図面から、
どのような用途の空間なのか
誰が使うのか
どんな印象をつくる必要があるのか
既に決まっている条件は何か
これからデザインとして検討する部分はどこか
といったことを確認・整理しながら、内装デザインを考えていきます。
単に図面に合わせて家具や仕上げを配置するのではなく、コンセプトと条件を整理したうえで、空間として成立するデザインを考える。
設計協業では、こうした段階から関わることがあります。
3Dで空間を確認しながら、デザインを考える
ここで3Dを使います。
3Dビジュアライゼーションを制作することが目的なのではありません。

デザインを考える段階から空間を3次元で確認することで、図面だけでは分かりにくい部分を具体的に検討できます。

空間の広がりや視線の抜け、家具とのスケール感、素材や色の組み合わせ。
実際に3Dにしてみると、
「思っていたより圧迫感がある」
「こちらの配置のほうが空間がきれいにつながる」
「この素材なら、もう少し別の見せ方ができそうだ」
といったことが見えてきます。
そこからデザインを再検討・修正し、また3次元で確認する。
私のクライアントの方と3Dで打ち合わせる前に数回これをやり直します。
3Dを使いながらデザインを考えることで、空間の検討をより具体的に進めることができます。
デザインが具体的になると、提案も具体的になる
デザインが固まってくると、それを関係者やクライアントの方にどう伝えるかも重要になります。
図面や言葉だけでは共有しにくい空間のイメージを、3Dで具体的に見せる。
必要に応じて、アニメーションで視点の動きや空間のつながりを見せることもできます。
ただし、ここでも主役は3Dではありません。
何を考えてなぜそのデザインになったのか。
その内容を具体的な空間として見せられることに意味があります。
デザインが曖昧なままではどれだけきれいなCGを作っても提案としての説得力は出ません。
逆にコンセプトや要件が整理されデザインがしっかり考えられていれば、3Dはその提案をより具体的に伝えるための強い手段になります。
「3D制作」ではなく、設計協業として
今回のような仕事では、私たちは単にパースを制作する会社として関わっているわけではありません。
コンセプトチェックや確認および要件を整理しデザインを考え3次元で空間を検討する。
そして、その内容を必要に応じて3Dやアニメーションで具体化し、関係者の方と共有する。
設計者や施工者の方々と一緒にプロジェクトを進めながら、デザインの部分を担っていく。
そういう意味で、今回の仕事は設計協業という言葉が近いと感じています。
設計者側ですでにすべてが決まっている案件だけでなく、
「コンセプトはあるけれど、まだ空間として具体化できていない」
「既存図だけではデザインの検討が難しい」
「要件を整理しながら、もう一段デザインを詰めたい」
という段階から、一緒に空間を考えていくことができます。
3Dは、そのための一つの手法です。
空間を3次元で確認しながらデザインを考える。
そして考えたデザインを相手に伝わる形まで具体化する。
Architectural Solutionsでは、こうした設計協業の仕事にも取り組んでいます。

