スケッチから一瞬でビジュアル化。GoogleのAI『Gemini (Nano Banana)』をAIx建築デザインの初期検討にどう活かすか
- アーキテクチュラルソリューソンズ
- 4 日前
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こんにちはASDOです。
本日はグーグルのAIであるGeminiの画像生成についてお話していこうと思います。

ChatGPTやStable Diffusionなど生成AIの進化には目を見張るものがありますが今、建築実務において注目したいのがGoogleのAI 「Gemini」の画像生成(Nano Banana)です。
今回は手描きのスケッチから瞬時にコンセプトイメージを立ち上げる実務的なフローと、それによって変化する「設計プロセス」の在り方についてお話しします。
生成AIには他にも動画生成ではSORAだったりと様々ありますが、スケッチから一瞬?でヴィジュアルを生成しデザインを検討したり、クライアントの方にスケッチと共にデザインコンセプトの話をするためにAIを用いてイメージ化し、それをもとに話を進めたりすることができます。
もちろん使用しながら気になる点もあるのですが、それは後程お話したいと思います。
AIx建築デザインは初期検討でどうつかえるのか。
なんとなくこんな形状が良いのではないかと思ってスケッチをしたことがある人は多くいらっしゃるかと思います。
そのスケッチを視覚化して奇麗な絵まで3Dでモデリングしてレンダリングして、最後にレタッチまでする方は初期デザイン検討の段階ではあまりいらっしゃらないかと思います。
模型をつくりながらデザインを検討する上でも最初からゴールに向かって作るというよりは、模型を作りながらデザインを検討して答えにたどり着くようなデザインプロセスの方が主流だと思います。
生成AIは上記2つのプロセスを大幅に3段飛びするようなそんな手法になりえるかと思います。
今回はGemini3.0(思考モード) nanobananaを用いて行ってみましょう。
私がテストしたのがこちらのプロセスです。
5秒ほどでボリュームのラフスケッチを描く。
用途やエントランスのイメージ、光の入り方などをGeminiに言語化して伝える。

こちらが5秒くらいで描いたボリュームのスケッチになります。
書きながらこんな感じの用途でこんな感じに使われて見栄えはこんなのが良いかなと思いながら書いてから、その内容をそのままgemini3.0 Nanobananaにタイプしてイメージを作ってもらいます。
結果として生成されたイメージがこちらです。

歪んでいたり少しおかしな部分がありますが、最悪photoshopでレタッチしてしまえば気にならなくなるくらいまでは調整できそうです。
ドローイングをしながらこの辺りにボリュームを欠いて外部デッキにし、低層部はランドスケープからそのままエントランスに入っていけるようなイメージをそのまま視覚化してもらいました。
今まで時間のあまりとれない場合のプレゼンテーションは手描きの場合もありましたが、これからは初期イメージは生成AIなんて当たり前になっているように感じます。
もちろん精度をコントロールできれば最終的なヴィジュアライズも可能かと思います。
私は3Dを回しながら打ち合わせすることもあるのでモデリングしてからリアルタイムレンダリングでその空間内を画面でお見せしながらメジャーで高さを示す手法もまだまだ使っています。
また上記のイメージ以外にも最初にGemini nanobananaをテストしたプロセスをYoutubeショートにアップしていますのでよかったらご覧ください。
思った以上に高さや幅の比率は維持されていることに驚きました。
これなら初期プレゼンでも十二分に使えると感じたのを覚えています。
便利な道具が「デザインの質」を落とすリスク
最初にお話しした気になる点についてですが、
昔から言われていると思いますが便利な道具や技術は既存技術を衰退させやすいといったお話を聞いたことはないでしょうか。
AIがそうであるという話ではないのですが、使用していて注意しておきたいなと思った点をお話していきたいと思います。
それは「デザインの過程を見過ごしそう」である。
本来、模型や図面を介した試行錯誤の中には、「なぜこの形状なのか」「納まりや機能はどう成立するか」という無数の判断が含まれています。
AIはそこをすべて飛ばして、一足飛びに「完成図」を見せてしまいます。
ビジュアルが強力すぎるがゆえに、設計者の意識が生成された絵に引っ張られ、本来検討すべきプリミティブな課題(形状から構造や環境性能等)への意識が薄れてしまう危惧があるのです。
イメージというのはARCHVIZのサポートもさせて頂いておりますので、パースやアニメーションといったヴィジュアルがいかに脳に残りやすいかある程度理解しているつもりですが、AI生成による結果の絵は最初から欲しい答えではないにしろ初期のアイデアを生成された絵によってある意味で完成してしまい、その他が見えにくくなるようにも感じました。
初期のスタディが最初からそんなにビジュアルを作りこまないように、その段階でよりデザインのプリミティブの検討が可能なのではとも思います。
AIを「右腕」としてどう使いこなすか
AIは間違いなく、プレゼンテーションの弱いと言われる日本の建築業界を強力にバックアップしてくれるパートナーになります。
しかし、それを「思考の代行」にするのではなく、いかに「検討の加速」に繋げるか。
その使い分けが、これから求められる追加のスキルだと思います。
逆を言えばデザイン検討も今後、形状発見をするためのアルゴリズムだけ用意して何案もパラメーターによって一瞬で生成していくようになるのもすでにできて存在するのではないかとも思えます。
今後もAIx建築デザインを使いながら長所と短所を探りながらブラシュアップしていくのが良いようにも感じます。
本日はGemini3.0 nanobananaのお話をさせて頂きましたが、AIは我々のでパートナーになりえるとも感じさせますがどのように使うのか、注意点はないかといった見返しもまた大事なのではないでしょうか。
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