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提案資料の「見せる順番」を変えるだけで、プロジェクトの進み方はどう変わるか

  • 13 時間前
  • 読了時間: 5分

提案資料の「見せる順番」を変えるだけで、プロジェクトの進み方はどう変わるか


店舗デザインやプレゼンテーションからデザインコンセプトまで


デザインをする上で多くの情報を整理する必要があります。


図面があれば3D建築パースを作ることは可能です。


仕様書から部材を読み取りながら3D空間に当てはめ見え方を整えることも可能です。


しかしながら、


ゼネコンの方や工務店の方、パートナー企業の方から「契約用のSpecial Design Support」や「Concept visualization(空間の可視化)」をご依頼いただく際、ASDOでは単に指示された図面からパースを作成して納品する、という進め方はあまりしていません。


絵を作るプロセスと同じくらい、「この資料を、施主様(オーナー)にどの順番で、どうお見せするか」をパートナーの方と一緒に相談しながら組み立てることを大切にしています。


なぜなら、資料の「見せる順番」や「情報の整理の仕方」を少し工夫するだけで、コンペの勝率や打合せのスムーズさが劇的に変わるからです。


建築契約のためのコンセプトからプレゼン戦略 アーキテクチュラルソリューションズ

なぜ「綺麗なパース」だけでは打合せが止まるのか?


建築において契約することはある時点での節目だと思います。


その契約のために設計図、仕様書そして3Dの建築パースを用意することがあるでしょう。


ただ時にどれだけ高精度で美しい3Dやアニメーションを作っても、それ単体では案件を前に進める決定打にならないことがあります。


それはプレゼンを受けるお施主様は、建築のプロではないということです。


付け加えて空間だけでなく、お施主様そのほかの条件整理もする必要があるからです。


綺麗な完成予想図を最初にお見せしても、


頭の中には「本当にこのレイアウトで日々のオペレーションが回るのか?」


「コストは予算内に収まるのか?」


「希望のスケジュールでオープンできるのか?」といった、実務的な疑問が残っていることがよくあります。


その疑問を解消しないままビジュアルの良さだけで提案を進めようとすると、打合せの最後に「……ちょっと社内で持ち帰って検討します」と、プロジェクトが一度ストップしてしまう原因になりかねません。




懸念点を先に共有し、打合せの土台を作る


打合せをスムーズに進めるためには、または契約までスムーズに進めるためにはお施主様が一番気にされているであろう実務的なポイント(予算、工期、オペレーションなど)を先回りして整理し、お伝えすることが重要です。


またはデザインがなぜこのデザインなのか、店舗やオフィスなぜこの空間を新しく作るのかといった大事な内容を整理・確認できる資料が必要だったりもします。


例えばとにかくコストを抑えることが重要なプロジェクトであれば、いきなり完成予想図をお見せするような構成はご提案しません。


先に、「今回はスピードと予算を最優先するため、この部分の納まりはあえてシンプルにしてコストを調整しています」といった設計の意図(引き算の理由)からご説明する順序を組みます。


「何を優先し、どこで調整を図ったのか」。


この前提を先に共有し、予算に対する懸念をクリアにした上で「それを形にすると、こうなります」と3Dアニメーションまたはパースをお見せする。


時にはアニメーションやVRといった強いインパクトのあるプレゼン戦略よりも一番重要なイメージパースを手描きまたは3Dにて早めに用意し、選定した仕様もプラン周辺に配置するようなプレゼンテーションのほうがスピード的にも戦略的にも予算的にも良い場合があります。


そうすることで、ただの絵だったものが「予算と要件をクリアした、現実的な計画」としてお客様に納得いただき伝わりやすくなります。




実務リスクの共有と、意思決定のサポート


またデザインが決まりきっていない初期の段階でも、図面や条件を読み込む中で「この仕様だと将来的に消防の排煙で協議になりそうだな」「ここは実施設計でコストが跳ね上がるかもしれない」といった実務的な懸念が見えてくることがあります。


店舗で気を付けなれならないこと。


住宅設計で注意するポイント。


大型施設でどのように見せるか。


様々なポイントが建築や用途によって変わります。


後々問題になりそうなリスクについては、「ここは後で協議が必要になるかもしれません」と、早い段階で気が付いたときに確実にお伝えすることも大事なポイントです。


事前にリスクを共有しておくことで、いざその場面が来たときもチーム全体が慌てず冷静に対応できると思うからです。


私たちが日々、3Dを回し、コンセプトを整理しているのは、単に「成果物を納品するため」ではありません。


  • 可視化/Concept Visualization(3Dパース、アニメーションによる共通認識の形成)

  • 整理/Design Direction(コンセプトの抽出、資料構成の組み立て)

  • 先読み/Special Design Support(デザインを含んだ法規、施工、コストなど実務リスクの事前共有)


これらを通じて、プロジェクトに関わる皆様が迷わず安心して次のステップへ進めるための「意思決定支援」を行うこと。


チームの伴走者として、実務の現場からプロジェクトをスムーズに進めるお手伝いをすることこそが、ASDOが提供できる価値だと考えています。





Architectural Solutions Design Office /二級建築士事務所

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