【事例】社員満足度を上げる食堂デザインとは。400平米工場リノベーションでデザイン力が契約を動かした話
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更新日:1 日前
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「図面は見た。でも、なぜこの工事をしなければいけないのか、正直よくわからない」
これがプロジェクトのスタート地点でした。
大阪の工場における400平米の、応接室と食堂の内装設計。
ゼネコン様のクライアントである社長様は、すでに他社の施設を視察され、タイル貼りやこげ茶・黒を基調とした重厚なイメージをお持ちでした。
方向性はある。
しかし、「なぜそのデザインでなければならないか」の論拠が、図面だけでは伝わらない。そこで私たちに声がかかりました。
社員満足度を上げる食堂デザインとは?
デザイン力が契約を動かした話
1. まず「誰が・どう使うか」を徹底的に読んだ

デザインの方向性は、誰に向けて・どのように使われる空間かによって根本から変わります。
私たちがまず行ったのは、現場のリサーチです。
だれがどのように使うのか、何が好まれるのかといったヒアリングや検討を重ねました。
社員満足度を上げる食堂デザインを考えるとき、そこでまず見えてきたのは「1人席が圧倒的に人気」という事実でした。
お昼休みという限られた時間の中で、社員の方々が求めているのは会話ではなく「安らぎ」と「静けさ」であること。
また、社長様が好まれたデザインの傾向からも、落ち着いた男性的なラグジュアリー空間への共鳴が読み取れました。
この2つの「読み」が、今回のデザインの揺るぎない根拠になりました。
2. 「なぜ3つの機能に分けたのか」
リサーチの結果、この食堂には単一の機能では足りないことがわかりました。
カフェ空間: 日常的にカジュアルに使えるエリア。
マルチ空間: 100席規模のイベントや全社集会にも対応できるエリア。
特別演出エリア: 旅館やホテルのような非日常の演出を持つエリア。
1人席の需要に応えるため中央にカフェテーブルを配置したのも、この機能整理があったからです。
「なんとなく広い食堂」ではなく、「使われ方から逆算した必然のプランニング」を目指しました。

3. 「なぜ2案を提示したのか」
オーナー様のイメージをそのまま形にするだけでは不十分です。
そのイメージが「なぜ正しいのか」を検証し、比較できる状態にして初めて、判断に納得感が生まれます。
案A「Luxury Relax」: 黒と焦茶、メタルパネルを構成した、オーナーの理想を具現化した重厚な空間。
案B「Clean & Soft」: 同じレイアウトで明るいトーンに振り、清潔感を強調した空間。
2案を並べることで、オーナー様自身が「自分はなぜこちらが好きなのか」を言語化できる。
このプロセスが意思決定の質を劇的に上げます。
4. 「なぜこの素材・照明にしたのか」
メリハリのある素材選定: 企業の顔であり来客頻度の高い「応接室」には上質な素材を。日常使いの「食堂」はコストと機能のバランスを。この対比が、トータルの完成度を上げる鍵となります。
自然光を主役にする: この食堂は昼間に豊かな自然光が入る恵まれた空間でした。夜は使わない空間に間接照明を多用せず、あえて照明を抑えてすっきり見せる。この空間固有の特性を活かした判断です。
既存を活かす「纏う」デザイン: 古い腰壁を壊すのではなく、壁をふかしてリブ材で化粧を施す。既存躯体を活かしながら全く異なる空間に変える、コストと意匠を両立させた手法です。
アニメーションが「なぜ」を体験に変えた
最終プレゼンでは、静止画に加えウォークスルーアニメーションを用いました。
「なぜこの動線か」「なぜこの天井高か」——言葉と図面では伝わりにくいこれらの判断が、アニメーションで空間を歩くことで、初めて「体験」として伝わります。
「なぜ工事をするのか、なぜこのデザインでなければならないのか、これではっきりした」
そのお言葉と共に、ご契約をいただきました。
デザインとは、判断に根拠を与えること
デザイン力が契約を動かした話をさせていただきました。
誰に向けて、どう使われる空間か。その問いに答え続けることが、「なぜこのデザインか」という論拠になります。
「イメージはあるが、形と理由にできない」「オーナーへの提案に説得力が欲しい」——。
そのような場面で、私たちの3D技術とデザインロジックが力になります。
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