建築パースを依頼する前に知っておきたいこと|デザインディレクションから始めると何が変わるか
- 1 日前
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「よし、今回は外注でパースを頼もう」と考えたとき、こんな疑問が頭をよぎりませんか?
「そもそも何を準備すればいいの?」
「図面がまだ固まってない(基本設計段階)けど頼めるの?」
「どれくらい時間がかかる?」
今回は、プロジェクトをスムーズに進めるための「パース制作の基本ステップ」をおさらいしつつ、後半ではちょっと実務に踏み込んだお話をします。
最近、コンペやプロポーザルで受注率をグッと上げている「デザインディレクションから始めるパース活用」についてです。
建築パース依頼の基本ステップとスケジュール
まずは「建築パース 依頼」でよくある一般的な制作の流れを押さえておきましょう。
① ヒアリング・与件の整理
まずは「どんな案件なのか」を共有します。
建物の用途、ターゲット、プレゼン目的(コンペか施主確認か)、希望納期、目指したいイメージなどですね。
② 図面・資料の共有
ベースとなる情報をご提供いただきます。
平面図、立面図、展開図、仕上げ表など。
詳細な図面があるに越したことはありませんが、「まだラフなスケッチやボリューム図面しかない」という段階からでも実はスタートできます。
③ モデリング・アングル(カメラ)確認
建物を3D化して、「どこを見せるか」「何を一番伝えたいか」を整理し、カメラのアングルを決めます。
これ、実はプレゼンの勝敗を分ける一番大事なポイントだったりします。
④ レンダリング・最終調整
光(ライティング)や素材感、人物(添景)を入れて空気感を作ります。
※スケジュールは規模や修正回数にもよりますが、一般的には依頼から数日〜2週間程度で納品されるケースが多いです。
パースを作れば提案は通るのか?実務のリアル
さて、ここからが本題です。
「綺麗なパースを作れば、施主のテンションが上がって提案は通る」。
そう思っていませんか?
もちろん、美しいビジュアルは心を動かします。
でも、実務ではこんな経験はないでしょうか。
「せっかく綺麗なパースを作って持っていったのに、なぜかその場でバシッと決まらなかった……」
これ、本当によくあるんです。
なぜかというと、多くのプロジェクトが抱えている本当の課題は「パース(絵)がないこと」ではなく、「提案の軸となるデザイン戦略が整理しきれていないこと」だからです。
ASDOでは、単に空間を“綺麗に見せる”のではなく、
「誰に」「どんな心理変化を与え」「どう意思決定していただくか」
まで含めて、設計初期から空間整理を行っています。
図面化前のヒアリングやコンセプト整理、3Dを用いた方向性検討をどのように進めているのかは、こちらの記事でも詳しくまとめています。
建築パースを依頼する前に知っておきたいこと|デザインディレクションから始めると何が変わるか
パースを描く「前」に決めるべきこと
例えば、全く同じ図面の空間でも、目的によって見せ方は180度変わります。
圧倒的な「高級感・非日常感」を出したいのか
地域に開かれた「親しみやすさ」を伝えたいのか
企業の「ブランド価値や先進性」を表現したいのか
この目的が変われば、選ぶべきアングルが変わります。
照明計画(爽やかな昼にするか、ドラマチックな夕景にするか)が変わり、添景として配置する人物の服装や振る舞いまで変わります。当然、プレゼン資料全体のストーリー構成も変わってきますよね。
つまり、パースは単独で存在する「ただの綺麗な絵」ではなく、デザイン戦略・コミュニケーション戦略の強力な一部なんです。

建築パースを依頼する前に知っておきたいこと|デザインディレクションから始めると何が変わるか
ASDOが行う Concept Visualization と Design Direction
だからこそ最近は、単純な「パース制作」だけでなくもっと上流の工程から相談されるケースが増えています。
コンセプトの整理、仕様やマテリアルの先手提案、空間ストーリーの構築、そしてプレゼン戦略まで一緒に練り上げるスタイルです。
私たちが運営する Architectural Solutions Design Office(ASDO) でも、ただ図面をなぞるだけのパース制作は行っていません。
プロジェクトの初期段階からチームに入り、
「この空間で何を伝えるべきか?」
「どんな価値を視覚化すれば、クライアントの心が動くのか?」
「誰に向けた、どんな体験をもたらす建築なのか?」
これらを一緒に整理しながら、デザインディレクションと3Dビジュアライゼーション(Concept Visualization)を並走させています。
その結果、出来上がるのは単なる完成予想図ではなく、「意思決定を力強く動かすためのビジュアル」になります。
まとめ
建築パースは、空間の魅力を伝えるための最高のツールです。
もし今あなたが、「パースは必要なんだけど、そもそもこの空間の魅力をどう見せるべきか、プロの視点から一緒に整理してほしい」という段階にいるのなら。
単なる外注作業としてパースを頼むのではなく、「デザインディレクションから始める」という選択肢を検討してみてください。
「まだ図面がスケッチ段階なんだけど……」
「コンペの勝率を上げたい」といった、初期段階でのご相談も大歓迎です。
まずは相談だけでも構いませんので、「こんな案件があるんだけど、どう見せるのが正解かな?」という気軽な壁打ちから始めてみませんか?
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